デイケア・ザ・ライヴ 10月号
お知らせ
デイケア・ザ・ライヴ 10月号
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、実りの秋と楽しみの多い季節がやってきました。秋風に、高く澄んだ空。大きく深呼吸したくなるような、気持ちの良い日が続いていますね。
今回は、「私たちの病気について」のプログラム内容を一部ご紹介します。
デイケア・ザ・ライブでは、月に1度、メンバーの病気に対する理解を深め、病気の再発を防止したり健康を維持したりしていくためのプログラム「私たちの病気について」が行われています。今年度はこれまでに、統合失調症や水中毒などのテーマをとりあげ、病気の症状や治療法についての学びを深めてきました。
今月は、依存症をテーマにした学習を行いました。始めに、依存症と聞いて思い浮かぶ言葉をメンバーに考えてもらうと「ギャンブル」「アルコール」「タバコ」「携帯」「ゲーム」「買物」「家族など人に依存する」「カフェイン」「薬物」と、さまざまな言葉があがりました。「自分に当てはまるものはありますか?」という問いかけに、苦笑いをしながら手を挙げているメンバーが大勢いました。
依存症とはどのような状態でどんな種類があるのか、依存症に至るまでのプロセスはどのようなものなのかという話をした際に、「やめようっていう気持ちはあってもやめれんのはこういうことか」と納得しているメンバーが何名もいました。
最後の治療についての話の際、治療の過程では、やめる決意をしてもついつい依存を繰り返してしまうことがあることを伝えると、メンバーの一人が、「以前自分は依存症の診断を受けたことがあるんです。」「自分の体を心配してお酒を止めてくれた人と喧嘩になってしまったこともあります。何度もやめようと思ったけど、そのときはどうしても飲むのをやめれなくて。」「体の調子が悪くなったことが治療のきっかけになりました。」と自分の経験を話してくれました。治療には本人の意志に加え、周囲の支援も必要であり、例えばアルコール依存症は病院や断酒会などで相談や支援が受けられることを伝えると、何人かのメンバーが頷きながら聞いていました。
最後にメンバーの作品とともに・・・Happy Halloween!!