加賀こころの病院についてこころのサポート
起きている間ずっと活発に働き続ける脳は、睡眠(特にノンレム睡眠)でしか休息を取ることができません。眠れない状態を長く放置すると、脳がリフレッシュできず、さまざまな活動に支障をきたします。
不眠症にはさまざまな要因が考えられますが、うつ病、神経症、統合失調症、PTSDなどの精神疾患が原因となっているケースも多く見られます。
よく休息をとり、生活リズムを整えてもなかなか不眠症改善しない場合は、一度受診してみてください。
環境や人間関係などによるさまざまなストレスを受けたとき、一時的な逃避行動として無気力な精神状態になることは、心の自然で正常な働きだと言えます。しかしそれが恒常的に続く場合、うつ病をはじめとする精神疾患の可能性があります。うつ病は「こころの風邪」とも言われ、脳内の神経伝達物質セロトニンの働きが弱くなることで誰にでも起こりうる病気です。従来几帳面で真面目な方が陥りやすいとされてきましたが、最近では典型的パターンから外れた「新型うつ」も見られるようになりました。診療においてはセロトニンを増やす薬物治療や、思考パターントレーニングなどを行います。
パニック障害は、大勢の集まる人ごみの中などで突然不安になり、ふるえや動悸・息苦しさ・めまい・吐き気などに襲われる病気です。
発作は大抵の場合10分〜1時間程度で治まりますが、何度も繰り返すうちに、発作前に「予期不安」という恐怖感や不安感を感じるようになります。
他の多くの精神疾患と同様、脳内神経伝達物質のバランスが崩れて引き起こされるため、症状の緩和のためには薬物治療や心理療法が用いられます。
躁うつ病(双極性障害)は異常な気分の高揚と抑うつ気分を繰り返す精神疾患で、普通のうつ病(単極性うつ病)とは区別されます。日常生活の中で感情の起伏が極端に現れる場合、この病気の可能性があります。
いわゆる気まぐれ・気分屋などの性格上の問題ではなく、脳内の神経伝達の異常によって引き起こされる病気のため、本人にもコントロールはできません。
治療においては、精神が安定した状態を長く続けつつ(寛解)再発予防を図るため、適量の薬を継続的に服用していただきます。
もの忘れは誰にでもあることですが、あまりに頻度や程度がひどい場合には認知症を疑う必要があります。近年では認知症の治療薬の開発が進み、発見が初期であるほど症状の進行を抑えられるようになりました。
気になったときは病院やクリニックで「もの忘れ外来」を受診いただき、それが自然な老化現象なのか、それとも認知症なのか早めに診断されることをおすすめします。
全身を検査しても異常が見つからないのに、どうにも体調がすぐれない。そんな時には身体表現性障害・解離障害(ヒステリー、心因性疼痛)という神経症やうつ病の初期症状が現れているのかもしれません。
これらは心理的な葛藤が痛みや吐き気、しびれなどの身体症状として自覚されます。心身の疲労や環境変化などの要因で発症することが多く、心理療法や薬物療法、環境調整などでの治療が有効です。
特に女性に多く見られますが、やせ願望を抱き極端なダイエットをすることで、摂食障害(拒食症・過食症)になってしまうケースがあります。
拒食と過食は一見正反対の状態のように感じられますが、共に心理的ストレスに対する耐性不足や、コミュニケーションの不全などが原因とされ、依存症としての一面もあります。
実生活と密接に結びついた疾患のため、治療においてはカウンセリングによる精神療法、必要に応じて薬物治療を行います。
アルコール依存症は、アルコールの精神的・肉体的作用に囚われることで、自身の飲酒をコントロールできなくなってしまう精神疾患の一種です。
自身だけでなく家族や社会に迷惑を及ぼすことがしばしば問題になり、一度依存症になると高い確率で内臓疾患や禁断症状が現れます。
そのため、治療においてはまずは本人がアルコールに依存している事実を直視し、医師の指導のもとで確実に禁酒を継続することが必要となります。
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