認知症治療病棟での取り組み
お知らせ
秋の気配も次第に濃くなり、穏やかな季節となってきました。外出や散歩など外に出られる方も多くなったと感じられます。
さて、今回は当院の認知症治療病棟での取り組みを紹介したいと思います。
当病棟では認知症高齢者の方に参加者を募り、化粧プログラムとして月に1度メイクアップクラブを開催しております。化粧には不安や抑うつ症状の軽減、外出などの意欲の向上に効果があるといわれております。
若い頃から日頃の習慣として化粧をされていた方も多くおられ、認知症という病気になってもその経験をすべて忘れてしまうものではありません。
認知症になっても自分で化粧をされる方もおられます。
初めは「歳をとってから化粧なんて恥ずかしいわ」と言われていた方も、化粧を始めると手際よく行い、あっという間にでき上がり。
「あんた、きれいになったね」とほめ合う会話や「お見合い写真でも撮ってもらおうか」と冗談まじりで話す様子も多くみられています。化粧をしている最中の表情はどの顔も穏やかでとびっきりの笑顔です。
この表情を大切にしていきたいと思います。